日暮里駅前クリニックでは、亀頭包皮炎の診察、治療を保険診療で行っております。亀頭包皮炎が発症する部位は、亀頭と包皮の内側の部分（内板）です。外側の皮膚（外板）には発症しません。亀頭包皮炎を発症する場合、ほぼ全てと言っていいほど包茎を認めます。亀頭と包皮の内側の部分に細菌が増殖して発症します。包茎でない場合は、亀頭冠状溝（亀頭の溝の部分）に炎症を認めることがあります。免疫力が低下した状態ならばカンジダなどの真菌感染もありますが、殆どの場合は皮膚常在菌による細菌感染が原因です。

亀頭や包皮の内側の皮膚に、かゆみ、痛み、発赤、びらん、膿の付着などが生じます。何度も亀頭包皮炎をくり返している場合は、亀頭と包皮の癒着が生じたり、包皮が硬くなって、むけなくなることがあります。

特に検査は必要としません。

原因菌は、殆どの場合、黄色ブドウ球菌です。抗生剤含有軟膏を１日２回程度、亀頭と包皮の内側に塗布しますと通常１週間以内に治ります。糖尿病の方、免疫力の落ちている方、炎症の程度のひどい方の場合は、内服の抗生剤が必要となることがあります。亀頭と包皮が癒着した場合や、包皮が硬くなってむけなくなった場合は手術が必要となります。

亀頭包皮炎によって生じた亀頭と包皮の癒着は、必ずしも容易に剥離できるとは限りません。癒着していると、性交渉により癒着部が切れて痛みが生じ、性交渉ができなることがあります。亀頭包皮炎を繰り返す方は、癒着を生じる前に包茎手術を受けることをおすすめします。